Tezos(テゾス)のDelegateのやりかた:ウェブウォレット版TezBox編
Tezosはブロック承認のためにDPoS(デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステークス)という方式を採用しています。
ビットコインが採用しているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)は知っている方も少なくないと思いますが、DPoSは少し珍しい方式です。
ですが、DPoSに関する詳しい解説は後回しにします。
Tezosの重要なシステムとしてBakingとDelegateがあります。
どちらもブロック承認のために必要なシステムで、これらを行うことによって参加者は報酬を得ることができます。
2018-07-11 現在では、BakingはTezosFoundationが行っているようで、一般人が参加しても報酬は得られませんが、Cycleという一定の期間ごとに増加する値が7以降になると、一般のテゾスホルダーに報酬が支払われることになっています。
とにかく、Cycle7以降は、BakingあるいはDelegate(委任)を行わないでいると相対的に損をするということです。
Bakingを行うには10000tez以上の保有額が必要となるので、ここではまずDelegateのやりかたを開設しておきます。
Delegateのやりかた:WebWallet版TezBox編
まず簡単な手順を記載しておきます。
- 0.25tezの残高があるTezBoxの口座を用意
- 左のサイドバーからKT1アカウントを作成
- Delegateしたい金額をKT1アカウントに送金
- 指定したいDelegate先を選択(あるいはアドレスを直接指定)
1、0.25tezの残高があるTezBoxの口座を用意
Delegateは通常のtz1から始まるアドレスをもった口座からでは行うことができません。
Delegateを行うためにはKT1アカウントというものを作成する必要があります。
KT1アカウントはtz1アカウントに紐付いており、所有者だけがKT1アカウントを操作できるようになっています。
そのKT1アカウントなのですが、1つ作成するごとに0.25tezが必要になっています。
残高がなければはじまらないので、用意しておきましょう。
2,左のサイドバーからKT1アカウントを作成
TezBoxを利用すればKT1アカウントは簡単につくる事が出来ます。
口座画面を見てください。
画面左側に「+ ADD ACCOUNT」という部分がありますね。
ここをクリックするだけです。
何の確認もされずに0.25tezが消費されてしまうので、作りすぎに注意しましょう。
(私は誤作成してしまい0.25tez損をしました…)
3,Delegateしたい金額をKT1アカウントに送金
Delegateしたい金額をKT1に送金しましょう。
送金といえど、自分だけが操作可能なKT1アカウントへの送金なので大丈夫。
ただしアドレスは絶対に間違わないよう、TezBoxのアドレスコピー機能を使い、自分でもダブルチェックしておきましょう。
仮想通貨では誤送金は命取りです。
送金手数料についてですが、Cycle7までは0tezで問題なく送金できます。
手数料をケチるなら、いまのうちに送金だけはしておきましょう。
4,指定したいDelegate先を選択(あるいはアドレスを直接指定)
TezBoxはいくつかのDelegate先を、選択式フォームに設定してあります。
この中にDelegateしたいアドレスがある場合は、選択します。
この中に選びたいDelegate先がない場合は、「Custom」を選択し、自分でアドレスを手入力しましょう。
選択した後に「UPDATE DELEGATE」を選択すれば、Delegateは完了です。
やるだけなら簡単ですよね。
Delegate先のBaker(代表者)は無数に存在します。
どこに委任すればいいのか選ぶには、Bakerが設定した手数料などを参考にしましょう。
委任先によって徴収される手数料が変わってきますので、必ず確認してください。
著名なBakerのリストがあるので、まずここから選択するといいでしょう。
以上でDelegateのやりかた:ウェブウォレット版TezBox編は終了です。