Tezos(テゾス)の委任(Delegate)をするといくら貰えるの?という話と「Over-Delegate」について
どうも!管理人のtz1XFiPXaoTRXoaqgYZ8bPV6PT9AmtjYNX67です。
(毎度の寄付クレアピール)
先日はDelegate(委任)のやり方を記事にしましたが、
今回の記事は「結局のところDelegateでは何tez貰えるの?」という話をします。
ちょっと重要な「Over-Delegate」という状態についても書きますので、
できれば最後までお読みください。
Delegateでもらえる金額の計算方法(Tezos Community編)
といっても、実はとても便利な計算サイトがあります。
このサイトで自分がDelegateしたい金額を入力するだけで、
Tezos Communityへ委任した際の年間利率を算出してくれます。すげえ便利。
Delegateする際にかかる手数料は委任先の指定によって変化してきますが、
2018-07-12 現在、Tezos CommunityへDelegateする場合は15%の手数料がかかります。
このサイトの計算式に15%のマイナスがすでに設定されているので、
手数料が違う委任先を選ぶ場合は少し値が変わりますね。
※追記
ちなみにより詳細なBaking報酬を算出するためのシートも存在します。
(sakana-fish2さんから情報提供を受けました!感謝!!)
Over-Delegateという問題
一応(笑)、この記事を読んでいただいた方にはできるだけ何かを得て帰っていただきたいと思っています。
そこであまり知られていない(私も知らなかった)Over-Delegate問題についてお教えします。
Delegateには受け入れ上限が存在する
委任者はBakerに委任をするわけですが、Bakerは無限に委任を受け付けられるわけではありません。
Bakerがキャパシティを超えてDelegateを受けてしまっている状態を
"Over-Delegate"と呼んでいます。
Over-Delegate状態に陥ると、Baking報酬が減額されます。
これはBakeする際に一時的に拘束される保証金制度によって生じる問題です。
ちょっと込み入った話になりますが、Bakingは健全なブロックを承認するための作業ですよね?
しかし、不正なブロックを承認して悪用しようとする人もいます。
Tezosにはこうした悪者に対して、Bakeするに際して拘束していた保証金(Bonds)を没収するという罰を与える制度があります。
そのためBakerはブロック承認に際して保証金を出さねばならず、保証金が出せない分の金額は無効扱いになってしまいます。
ちょっとむずかしい話になってしまいましたね。
簡単に言うと大量にDelegateされたBakerはBaking効率を維持するために、tezを追加購入するか、手数料引き上げによって委任者を減らさなければならないということです。
委任先のBakerがOver-Delegate状態かどうかを調べる
ちなみに委任先に指定したBakerがOver-Delegate状態であるかどうかを調べる方方法が以下の記事に書かれています。
-
Baking Capacity (a.k.a. Bond Coverage)= 12.12 x “Balance”. [Because a security deposit or bond of 8.25% of Baking volume is required. 1/0.0825 = 12.12]
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If “Staking Balance”> Baking Capacity then Over-Delegated
翻訳すると
委任された金額 > Bakerの保有金額 × 12.12
という状態だとOver-Delegate状態であるというわけです。
委任総額がキャパシティをオーバーすればするほど、無駄金が生じてしまうわけです。
こうした要因を総合的に加味してDelegate先は選択しなければなりません。
現在は自分で確認する以外の方法はないのですが、そのうちBakerの健全度をランキング化するサービスが登場するでしょう。